

コロナ渦でこどもが家にいる時間は増えたけど、家で全然勉強しないんだよね

子どもが引っ込み思案だから、集団指導塾に入塾させるのは不安。実際に入会する前に、オンライン家庭教師のメリット・デメリットを知っておきたい
この記事を開いてくれた皆様は、このような悩みを抱えている中学生・高校生の親御さんだと思います。
少し古いデータですが、平成28年には塾に通っているお子さまの割合は次のようになっています。
中学生のお子様:約60%
高校生のお子様:約40%
このデータによると約半数のお子さまが塾に通っていて、塾からのサポートを受けています。
そのため、何らかの勉強のサポートを受けていないお子さまは、定期テストや受験において不利になっています。
この記事を書いている私自身は、受験生時代には旧帝大の名古屋大学に現役合格し、現在は塾で働いています。
塾で働き、中学生・高校生を指導している私から見たオンライン家庭教師のメリットとデメリットについて解説していきます。
この記事を読むことで、オンライン家庭教師のデメリットとメリットを具体的に把握できるので、オンライン家庭教師を始めるかどうかの判断材料の1つにしてください。
デメリットとメリットの一覧を示します。
・ネット環境が必要
・パソコンやスマホが必要
・オンラインなので打ち解けるのが難しい
・指導が伝わりにくい
・講師の質に差がある
・1対1の授業が受けられる
・料金が安い
・日程や時間の融通が利きやすい
・親が安心
・講師の入れ替えが可能
・先生が家に来ない
それでは、詳しく解説していきます。
目次があるのでお好きなところに飛んでください。
オンライン家庭教師とは
オンライン家庭教師とは、家庭に招かれてその家庭の子どもの学習を指導する、皆さんのイメージにある「訪問型の家庭教師」とは異なり、遠隔でビデオ通話をすることができるアプリのzoomなどを用いて、家庭にお邪魔することなくオンラインで子どもの学習をマンツーマンで指導する教師のことです。
2020年初旬からコロナウイルスが東京で蔓延し始めたことに伴い、社会では在宅勤務が盛んになってきています。その流れに合わせて、子どもと講師の両方が在宅で実施できるオンライン家庭教師のサービスもますます発展してきています。
ここからはオンライン家庭教師のデメリットとメリットについて解説していきます。
訪問型の家庭教師のメリット・デメリットも知りたい方はこちら
オンライン家庭教師のデメリット

ネット環境が必要
多くのオンライン家庭教師では、zoomやteamsなどのアプリを使いオンラインで授業を実施します。そのため、wifi環境が授業を受けるためには必要となります。wifi環境が家にあるとしても、あまりいい回線ではない場合はうまく先生側と通信を繋ぐことが出来ず、授業の進行に支障がでることも・・・
携帯電話を契約したときに同時に契約したwifiや、テレビCMなどで紹介されている有名な回線であれば、ほとんどの場合wifiの心配はしなくて大丈夫です。
パソコンやスマホが必要
オンライン家庭教師では、zoomやteamsなどのアプリを使って授業をするため、これらのアプリをインストールできる端末が必要となります。
パソコンやスマホといっていますが、画面が大きい方が先生の見せてくれる試料などが見やすいので可能であればパソコンが望ましいです。
オンライン家庭教師の会社によって、パソコンが必須な会社や、パソコン・スマホ・ipadなどのタブレット端末のどれでもいい会社など様々なので、オンライン家庭教師を選ぶ際には確認をするべきです。
※補足情報
最近のオンライン家庭教師の会社には、モバイルwifiやパソコンを貸し出してくれるところもあります。
もし家にこれらの機材がない場合は貸し出しがある会社を選ぶといいです。
オンラインなので打ち解けるのが難しい
通信を介して授業を行うため、直接会話する場合に比べて多少のタイムラグが生じます。それを不満に感じるかもしれないので、オンライン家庭教師に入会する前に一度授業を体験してみることをおすすめします。
また、時間を重ねるごとに、授業回数を重ねるごとに解決されていく問題ではありますが、やはり対面で接する場合と比べて生徒と先生が打ち解けるまでには時間がかかる場合が多いです。
指導が伝わりにくい
対面での指導と比べて、画面を通して数学などの問題を解説することは難しいことが想定されます。
パソコンやタブレットの画面を黒板代わりにすることで分かりやすく指導するなどの様々な指導法の工夫は考えられますが、子供が本当に理解できているのかのチエックを頻繁に行うことが重要です。
オンライン家庭教師を申し込むことを検討している会社が、指導方法についてどのような工夫をしてくれるのかを体験授業の時に聞いてみてください。
講師の質に差がある
多くのオンライン家庭教師の会社には、塾や学校などとは比べものにならない程多くの先生が在籍しています。
当然ながら、その先生達の経歴も様々です。
・有名大学(東京大学など)の大学生講師
・有名でない大学の大学生講師
・元塾講師や元学校教員などのプロ講師
「学歴や経歴=講師の質」ではありませんが、一般的に経験の豊富なプロ講師は大学生講師に比べて質の高い授業をしてくれる場合が多いです。
先生についても希望が通る事が多いので、オンライン家庭教師の会社に相談してみてください。
オンライン家庭教師のメリット

1対1の授業が受けられる
集団指導塾などの先生が大人数の生徒を教える授業形式とは異なり、オンライン家庭教師では1対1で授業を受けることができるので、講師の先生は100%1人の子どもだけに力を注いでくれます。
個別指導塾と宣伝している塾であっても、実際は先生1人に対して生徒2人である場合もあるので、先生と1対1で自分のペースで授業を進めていけるところはオンライン家庭教師の大きな魅力の1つです。
料金が安い
オンライン家庭教師は自分の家で授業を受けることが出来ます。そのため講師の先生の交通費や、設備費がほとんどかかりません。これらの理由でオンライン家庭教師は訪問型の家庭教師や塾に比べて、比較的料金が安く抑えられています。
さらに、子どもの使っている教材をそのまま使って指導してくれるオンライン家庭教師の会社も多いので、高い教材費を払わなくてもいいことも料金が安くなる要因の1つです。
日程や時間の融通が利きやすい
集団指導の塾などとは異なり、オンライン家庭教師の授業は生徒と講師の1対1で行われます。そのため、日時についてはその2人で決めることが出来るため、日程の融通が利きやすいです。
また、私の働いている塾でもそうですが、ほとんどの塾は夕方からよるの時間にかけて授業を行います。
そのため、他の習い事をしていたり、塾への送迎の時間とお母さん・お父さんが夕飯の準備をしている時間が重なったりして不便に感じることも多いと思います。
しかし、オンライン家庭教師は夜の9時を過ぎてからでも授業を行うことができる会社もあるので、他の習い事との両立がしやすいです。
親が安心できる
家で授業を行うので、親御さんが直接お子さまの授業を受けている姿を見ることが出来ます。
お子さまの頑張っている姿を見れることと、万が一授業中にトラブルがあったとしても親御さんがすぐに対応できるところも魅力の1つです。
また、集団指導と違い周りの進度や理解度について行く必要は無いので、お子さまが授業について行けなくなるという心配もありません。
講師の入れ替えが可能
オンライン家庭教師の各社には多くの講師が在籍しているため、自分の子供と講師の相性が悪いと感じたら、講師の変更の依頼をすることが出来ます。
最近では、ほとんどのオンライン家庭教師の会社が無料での講師の交代に応じてくれます。
このメリットも学校や集団指導塾などの先生の数が少ないところとは違う、オンライン家庭教師ならではのものです。
※注意
先生と子どもの相性を確かめるために体験授業を受けたとしても、体験授業をしてくれる先生と、実際に子どもを受け持ってくれる先生が違う場合があります。
体験授業では、入会して欲しいためにプロの実力のある講師が授業をする場合があるためです。
そのようなことがないように、体験授業の先生と、子どもを受け持ってくれる先生が同じことを確かめてください。
最近ではホームページ上でこの疑問に答えてくれている場合があります。
先生が家に来ない
・先生に気を遣うのに疲れる
・先生が来る前に掃除をすることがめんどくさい
という親御さんも多いと思います。
オンライン家庭教師であれば、先生を家に上げる必要はないので、授業時間であっても自由に過ごすことが出来て、気を遣う必要もありません。
オンライン家庭教師を利用したほうがいい子どもの特徴
集団の中で質問をすることが苦手
内気や恥ずかしがり屋な性格のために、学校では先生に自分から声をかけて質問をすることが出来ない子も大勢います。オンライン家庭教師では子供と先生の1対1の授業のために、分からないことがあれば誰に気兼ねすることなく、すぐに先生に質問をすることができます。
先生側も生徒の理解できていない部分を把握することで、重点的にその部分をフォローすることが出来るので、質問をしてくれることでお互いに良い授業にしていくことができます。
また、先生側から質問がないのか確認してくれる場合がほとんどなので、普段は質問を自分からできない子でも安心です。
勉強習慣が出来ていない
テスト週間ではない日も普段から習慣的に勉強をできている中学生・高校生はかなり少ないです。
オンライン家庭教師では、週数回の授業に加えて、授業がない日でもlineなどを用いて宿題の進捗確認をしてくれる会社もあるので、子供に勉強習慣を定着させるためのキッカケになります。
中学生・高校生の早い段階で勉強習慣をつくることが出来れば、3年生の受験においても他の子供たちに比べてかなり有利になります。
得意科目と苦手科目がハッキリしている
オンライン家庭教師では、授業を受ける科目をピンポイントで選択することが出来ます。
集団指導塾とは異なり、お子さまの苦手科目のみの授業を受けることが出来るので、費用を安く抑えることにもつながります。
オンライン家庭教師の中には、数学だけに特化している特殊な塾もあります。
例えば数学のみに特化した「数強塾」という塾があります
↑↑無料体験もあるのでぜひご利用ください!
周りに比べて学力に差がある
集団指導塾では、すべての子供のレベルに合わせた授業をすることが難しいです
そのため入塾時にどのくらいの学力か確かめるテストが行われる場合が多いです。
実際に私の勤めている塾でも入塾テストがありますが、その点数が悪いと集団指導をお断りする場合があります。
目安ですがお子さまが偏差値50以下の場合は集団指導の授業についていけないことが考えられます。
そのため、偏差値50を超えるまではオンライン家庭教師により、自分のペースで学力を上げることをお勧めします。
反対に偏差値が65を超えている子供の場合、集団指導の授業は簡単に感じるかもしれません。オンライン家庭教師により、より発展的な内容の授業や、発展的な問題の演習をしてもらうことをお勧めします。
偏差値50はおおよそ、定期テストの順位が学年の半分くらい
偏差値65はおおよそ、定期テストの順位が上位1ケタくらいを目安にしてください。
(模試などを受けて正確な偏差値の数値を把握できればそちらのほうがいいです。)
まとめ
- 在宅勤務やテレワークの発展に伴い、オンライン家庭教師も盛んになってきている
- 訪問型の家庭教師とは異なり、wifiやパソコンなどの準備が必要 (貸し出しがある会社も)
- 先生が家に来ない事により、費用が安くなり、気遣いをしなくていいというメリットがある
オンライン家庭教師のメリットとデメリット、どんな子が利用するといいのかをイメージすることはできましたでしょうか?オンライン家庭教師を始めるかどうかの判断に役立つことができれば幸いです。
オンライン家庭教師は以前からありましたが、ここ2・3年で急速に成長しているサービスなので、今後はさらに利用しやすい魅力のある教育サービスになっていくかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。